そもそも貝塚って何?

貝塚は、「縄文人のゴミ捨て場だった」と説明されてきました。

 

しかし研究が進むにつれていろいろな説が出てきました。貝殻だけでなく、人骨や土器などが捨てられているからです。掃き溜め説、物送り場説、聖地説、市場節などなど研究者によって様々な説があります。丸く作られる貝塚の形から縄文時代につくられた環状盛土遺構のようなものではないか、という説もでています。

 

また貝塚といってもいろいろあり、集落の中につくられて、生活道具や埋葬された人骨などが多く出土するムラ貝塚と海岸線近くの湿地にあり、浜辺で貝の身を取り出す作業場で貝殻以外ほとんど出土しないハマ貝塚があり、それぞれの特徴を持っています。

 

貝塚がなぜ、考古学において重要なのかというと、日本の土は酸性で有機物が残らないものなのですが、貝殻のカルシウムが中和して人骨などがでてくるからです。いわばタイムカプセルのような貴重なものなのです。

 


貝塚は日本全国2400か所にあるといわれていますが、加曽利貝塚は、その中でも最大級です。

タイムカプセルのような貝塚に残された動物の骨などを実際に観覧施設でみることができます!